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楽古文
「けれ」の識別

「けれ」の識別

1 形容詞の已然形語尾
   例:
野分のあしたこそをかしけれ。 野分の翌朝は趣深い。)
      「形容詞+過去の助動詞(けり)」ではないことに注意。
     「をかし」に過去の「けり」が接続した場合、「をかし」は連用形となるので「をかしかりけれ」となる。

2 カ行四段活用動詞の已然形語尾+完了・存続の助動詞「り」の已然形
   例:
萩は咲けれども見るしるしなし。 (萩は咲いたけれども、見るかいがない。)
      「けれ」の上が不自然な形で、「けれ」の「け」を語尾と考えると動詞と判断できる。

3 過去(詠嘆)の助動詞「けり」の已然形
   例:
辰巳の風吹きければ、京中多く焼けにけり。 (南東の風が吹いたので、京中が多く焼けてしまった。)
      過去の助動詞「けり」は連用形につくので、「けれ」の上の語が連用形になっている。

4 形容詞型活用の助動詞「べし」「まじ」「まほし」「たし」の已然形の一部
   例:
今一声こそ聞かまほしけれ。 (もう一度声を聞きたい。)
      「べけれ」「まじけれ」「まほしけれ」「たけれ」の一部。

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