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楽古文
枕草子 はしたなきもの 問題
      はしたなきもの、異人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。


 はしたなきもの、異人を呼ぶに。われぞとてさし出でたる。ものなどとらするをりはいとど。おのづから人のうへなどうち言ひそしりたるに、
幼き子どもの聞きとりて、その人のあるに言ひ出でたる
 あはれなることなど、人の言ひ出で、うち泣きなどするに、げにいとあはれなりなど聞きながら、涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。
泣き顔つくり、けしき異になせど、いとかひなし。めでたきことを見聞くには、まづただ出で来にぞ出で来る。


問題の答は、反転させると見やすくなります。
1 次の語の本文中での読みを、現代仮名遣いで答えなさい。
 1)異人          ことひと

 2)幼き          おさなき

2 「ものなどとらする」のは呼んだ人、呼ばれた人のどちらか。
   呼んだ人

3 文中の下線部、「さし出でたる」「言ひ出でたる」の後に補うのに適切な語句を文中から抜き出しなさい。
   (いと)はしたなし

4 下線部の「に」の説明として適切なものはどれか。記号で答えなさい。
 1)おのづから人のうへなどうち言ひそしりたる、幼き子どもの聞きとりて、   (  )
 2)いとあはれなりなど聞きながら、                 (  )
 3)けしき異なせど、いとかひなし。                  (  )
 4)まづただ出で来ぞ出で来る。                  (  )

  ア 格助詞    イ 接続助詞    ウ 完了の助動詞「ぬ」の連用形    エ 断定の助動詞「なり」の連用形
  オ 副詞の一部    カ ナリ活用形容動詞の連用形の活用語尾


5 下線部の語句の文中での意味を答えなさい。
 1)はしたなきもの異人を呼ぶにわれぞとてさし出でたる。  体裁が悪いもの・ほかの人
 2)ものなどとらするをりはいとど。            いっそう
 3)おのづから人のうへなどうち言ひそしりたるに、      たまたま
 4)げにいとあはれなりなど聞きながら、          ほんとうに・かわいそうである
 5)涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。          急に
 6)めでたきことを見聞くには、              すばらしいこと

6 下線部を現代語訳しなさい。
 1)おのづから人のうへなどうち言ひそしりたるに、       人のうわさなど口にしてけなしたところ
 2)泣き顔つくり、けしき異になせど、いとかひなし。       様子を変わったようにつくるけれども、まったくききめがない
 3)めでたきことを見聞くには、まづただ出で来にぞ出で来る。   ただとめどなく出てくる

7 涙についての記述から、ものごとに対する作者の感じ取り方はどのようであるととらえられるか。説明しなさい。
  かわいそうな話を聞いたら涙を流すのが一般的なのにすぐに泣くことができず、逆にすばらしい話を聞くと感激して
  涙があふれる、ということから、作者の明るい性格、同情より賞賛の方向に心が強く動きやすいことがわかる。



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