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楽古文
「なむ」の識別

「なむ」の識別

1 ナ変動詞の未然形の語尾+推量(意志・婉曲)の助動詞「む」
   例:
すべきやうもなし。我は往なむ。 (しなくてはならないこともない。私は行こう。)
      直前の部分とあわせて「往な・去な」か「死な」の形になっている。

2 強意(完了)の助動詞「ぬ」の未然形+推量(意志・婉曲)の助動詞「む」
   例:
髪も長くなりなむ。 (髪もきっと長くなるだろう。)
      完了の「ぬ」は連用形に接続するので、「なむ」の上の語が連用形になっている。

3 強意の係助詞「なむ」
   例:
難波より、昨日なむ都にまうで来つる。 (難波から、昨日都に参上した。)
      文末が連体形となる係り結びとなっている。(ここは「つ」の連体形の「つる」)
    「なむ」を取り去っても文意が変わらない。

4 他に対しての希望を表す終助詞「なむ」
   例:
とく参らなむとおぼす。 (早く参上してほしいとお思いになる。)
      希望の終助詞「なむ」は未然形に接続するので、「なむ」の上の語が未然形になっている。
      文末にあって、「……(し)てほしい」意を表す。

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