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楽古文
「にて」の識別

「にて」の識別

1 断定の助動詞「なり」連用形+接続助詞「て
   例:
月の都の人にて、父母あり。 (月の都の人であって、(月の国に)父母がいる。)
      「に」を「なり」に置き換えられる。形容動詞ではない。

2 格助詞「にて」
   例:
田子の浦は浪高くて、舟にて漕ぎめぐる。 (田子の浦は波が高く、舟で漕ぎまわる。)
      手段・場所・原因・時などを表す。

3 ナリ活用形容動詞の連用形活用語尾+接続助詞「て」
   例:
辛崎の松は花より朧にて    芭蕉  (辛崎の松は、花よりもおぼろにかすんでいて趣深い。)
      「に」の上が独立した体言と考えられない。終止形が「……なり」となって状態様子を表す。

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