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楽古文
「ぬ」の識別

「ぬ」の識別

1 完了・強意の助動詞「ぬ」の終止形
   例:
秋来と目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
       
(秋が来たと目にははっきりと見えないけれども、風の音によって秋が来たことにはっと気づいたことだ。)

   例:
潮満ちぬ。風も吹きべし。 (潮が満ちた。風もきっと吹くだろう。:この「ぬ」は強意)
      完了の「ぬ」は連用形につくので、「ぬ」の上が連用形になっている。
    「ぬ」が終止形と判断できる。
    「ぬ」は、推量・意志の助動詞と結びつくとき、強意を表す。まだ実現しないことに完了を用いることで、
    確信を持って推量する、必ずそうしようと思う意を表すのである。
    強意を表す形は、「つ」を含めて、「てむ」「なむ」「つべし」「ぬべし」「つらむ」「ぬらむ」を
    覚えておくとよい。

2 打消の助動詞「ず」の連体形
   例:
春来ぬと人は言へどもうぐひすの鳴か限りはあらじとぞ思ふ 
       
(春が来たと人は言うけれども、うぐいすの鳴かないうちは春がきたのではないと思う。)

      打消の「ず」は未然形につくので、「ぬ」の上が未然形になっている。
     「ぬ」が連体形と判断できる。

3 ナ変動詞の終止形の語尾
      「死ぬ」「去ぬ・往ぬ(いぬ)」の語尾

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