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楽古文
重要敬語 おはす・おはします



 おはす・おはします
  ともに「あり」「をり」「行く」「来」尊敬語
  
尊敬の補助動詞

   ともに「あり」「をり」「行く」「来」の尊敬語として「いらっしゃる」と訳せる。
   「おはします」は「おはす」よりも高い敬意を表す。
   「おはす」はサ行変格活用、「おはします」はサ行四段活用である。
   ともに尊敬の意を表す補助動詞としても用いられる。

   例1:竹の中におはするにて知りぬ。子となりたまふべき人なめり。      (「あり」「をり」の尊敬語)
      
(竹の中にいらっしゃるのでわかった。子になりなさるはずの人であるようだ。)

   例2:昔、惟喬の親王と申す親王おはしましけり。               (「あり」の尊敬語)
      
(昔、惟喬親王と申しあげる皇子がいらっしゃった。)

   例3:右中将おはして、物語したまふ。                    (「来」の尊敬語)
      (右中将がいらっしゃって、お話をなさる。)

   例4:
けふはほかへおはしますとて、渡りたまはず。              (「行く」の尊敬語)
      (今日はよそへいらっしゃるといって、(こちらへは)おいでになりません。)

   例5:「あなかま。」とて脇息に寄りおはす。                 (尊敬の補助動詞)
      
(「しっ、静かに。」と言って、脇息に寄りかかっていらっしゃる。)

   例6:燈火をかかげ尽くして、起きおはします。                (尊敬の補助動詞)
      
(燈火をすっかりかかげて、起きていらっしゃる。

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