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楽古文
「る」の識別

「る」の識別

1 受身・尊敬・可能・自発の助動詞「る」の終止形
   例:
大納言、いづれの船にか乗らべき。 (大納言は、どの船にお乗りになるつもりだろうか。)
   例:
冬はいかなる所にも住ま。 (冬はどんな所にも住むことができる。)
      受身・尊敬・可能・自発の「る」は、四段・ナ変・ラ変動詞の未然形につくので、
    「る」の上が四段・ナ変・ラ変動詞の未然形になっている。
     受身・尊敬・可能・自発のどの意味になるかは、前後の文意から判断する。

2 完了・存続の助動詞「り」の連体形
   例:
あさぼらけありあけの月と見るまでに吉野の里に降れ白雪   (古今集)
       
(夜明けごろ、有り明けの月の光がうつっているかと思うほどに白く吉野の里に降り積もっている白雪だなあ。)
        
完了の助動詞「り」はサ変動詞の未然形か、四段活用動詞の已然形につくので、
     「る」の上がサ変動詞の未然形か、四段活用動詞の已然形になっている。
     受身・尊敬・可能・自発の「る」はサ変動詞の未然形にはつかない。(「らる」がつき「せらる」となる。)
     「せる」という形は、サ変動詞の未然形+完了の助動詞「り」の連体形である。
     

  このほか、ラ変型活用語の連体形は「…る」となる。
  また、終止形・連体形が「…る」の形となる動詞が多数ある。

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