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楽古文
重要敬語 さぶらふ



 さぶらふ
  「お仕えする」「伺候する」「参上する」の謙譲語
  
「あり」「をり」の丁寧語 
   
丁寧の補助動詞

   本動詞として、「お仕えする」「伺候する」、「参上する」意の謙譲語として用いられる。
   また、「あり」「をり」の丁寧語として用いられる。「あります」「ございます」の意。
   補助動詞としては、丁寧の意を表す。(補助動詞として謙譲の意になることはない。)

   A 動詞    … ア 謙譲語(「お仕えする」「伺候する」、「参上する」)
             イ 丁寧語(「あり」「をり」の丁寧)

   B 補助動詞  …  丁寧の意を表す(「あります」「ございます」)

   

   

   例1:お前にさぶらひけむ人さへこそうらやましけれ。
      
((中宮の)御前に伺候したであろう人までがうらやましく思われる。)

   例2:今日明日過ぐして、さぶらふべし。          (「行く」の謙譲語)
      
(今日明日が過ぎてから、参上しよう。)

   例3:いかなる所にかこの木はさぶらひけむ。        (「あり」の丁寧語)
      (どのような所に、この木はございましたのでしょうか。)

   例4:
からき目を見さぶらひて、たれにかはうれへ申しはべらむ。 (補助動詞・丁寧)
      
(つらい目にあいまして、どなたに訴え申しあげましょうか。)

   「さぶらふ」は、「はべり」とほぼ同義に用いられるが、謙譲語としては「はべり」よりも意味が強い。
   本来は謙譲語であったが、のち、丁寧語としても広く用いられた。
   「さぶらふ」が音変化して生じた「さうらふ」という形も、多く用いられた。


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