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楽古文
重要敬語 奏す(そうす)・啓す(けいす)



 奏す(そうす)・啓す(けいす)
  ともに「言ふ」の謙譲語
  
 <絶対敬語> 

   ともに「言ふ」の謙譲語であるが、用いる場面が限られている。
   「奏す」は「天皇(院)に申しあげる」意。「啓す」は「中宮(皇后)に申しあげる」意。
   「啓す」はほかに皇太后・皇太子・上皇などに対しても用いられた。
   「申しあげる」相手が決まっているので、この二語は絶対敬語と呼ばれる。 
   

   

   例1:この内侍帰り参りて、この由を奏す
      
(この内侍は(宮中に)帰って参って、この事情を天皇に申しあげる。)

   例2:白き紙に歌いみじく書きて、まゐらせむとせしことなど啓すれば、いみじく笑はせたまふ。
      
(白い紙に歌を上手に書いて、さしあげようとしたことなどを中宮にもうしあげると、(中宮は)たいそうお笑いになる。)

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