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楽古文
重要敬語 たまはる



 たまはる
  「受く」「もらふ」謙譲語
  
「与ふ」の尊敬語 
   
尊敬の補助動詞

   「受く」「もらふ」の謙譲語。「いただく」の意。
   鎌倉時代以降には、「与ふ」の尊敬語としても用いられるようになり、
   「くださる・お与えになる」の意を表した。(例文3)
   また鎌倉時代以降には尊敬の補助動詞としても用いられた。(例文4)

   

   

   例1:さらば、そのありつる御文をたまはりて来。     (「もらふ」の謙譲語)
      
(それならば、さっきのお手紙をいただいて来い。)

   例2:舎人などたまはるきはは、ゆゆしと見ゆ。        (「受く」の謙譲語)
      
(舎人などを(朝廷から)いただく身分の人は、すばらしいと思われる。)

   例3:はやはや暇たまはれ。                (「与ふ」の尊敬語)
      (はやく暇をお与えください。)

   例4:
われをも舟に乗せてたまはり候へ。           (尊敬の補助動詞)
      
(私をも舟に乗せてくださいませ。)

   「たまはる」は、本来は「受く」「もらふ」の謙譲語で、「たまふ」と対をなす語。
   中古の用例は、ほとんど謙譲語としてのもので、1、2がその例である。
   中世以降は「与ふ」の尊敬語としても用いられるようになり、
   むしろ「たまふ」にかわって用いられることが多くなった。3がその例である。

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