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楽古文
「を」の識別

「を」の識別

1 動作の対象、動作の起点、場所・経過点を表す格助詞
   例:
かきつばたといふ五文字句の上にすゑて、旅の心よめ。
    
 
(かきつばたという五文字を各句の初めにおいて、旅情を歌によめ。)

      現代語の格助詞「を」と大きな差はない。体言、体言に準ずるものにつく。

2 逆接、順接、単純接続を表す接続助詞
   例:
さざ波や志賀の都は荒れにし昔ながらの山桜かな
     
(志賀の都は荒れてしまったけれども、昔のままに咲く長等山の桜であることよ)

      接続助詞「を」は活用語の連体形につく。
    (単純接続とは「を」の上下が逆接でも因果関係を表すのでもなく、
     単純に上下のことがらを接続しているだけというもの。)

3 詠嘆、強調の意を表す間投助詞
   例:
生ける者つひにも死ぬるものにあればこの世なる間は楽しくあらな  (万葉集)
  
     (生きている者は最後には必ず死ぬものであるから、せめてこの世に生きている間は楽しく暮らしたいものだ。)

      間投助詞「を」は種々の語につく。活用語には連体形につく。

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